電気電⼦通信⼯学科 座談会 電気電⼦通信⼯学科 座談会

つながる時代には、
「つなげる人」 が要る。

現代の複合的な課題を解決できる技術者を育成するために−若手教授陣による座談会−

それでは、まず都市大の魅力、電気電子通信工学科の魅力について、お話を頂きたいと思います。

澤野

大きすぎず、小さすぎずの規模、そして東京都と神奈川県の境界にある、といった立地だと思います。本学では、数多くの学科がありますが、ちょうど心地いい規模ですので、他学科の先生、研究室、学生同士、と、お互いのつながりがあります。私の研究でも、様々な学科の先生や学生たちと共同研究を行ったり、共通に使える装置をみんなで使ったりしています。総合研究所も充実していて、学部学科を超えての連携が組みやすいと思います。

岩尾

私も、他学部他学科の先生方と連携し共同研究をしていて、学生の発表会も合同で行ったりしています。文系や理系の壁もなく、気軽に相談したり共同研究したりできる環境は、都市大ならではですね。

鈴木

4年間、同じキャンパスで学べるのも魅力ですね。授業も、サークルも、研究も同じキャンパスですし、先輩からも多くを学べますね。また、文系から理系まで多くの学生と知り合うので、いろいろな価値観の相互作用が生まれています。このことによって、偏った価値観を持ったまま社会に出てしまい、路頭に迷うことが避けられていると思います。

平野

立地については、東京でも、世田谷の住宅地にあるということが特長です。多くの問題を抱える大都市東京を毎日見ながらも、そこに住む住民の視点を持って、まさにサステイナブル(持続可能)な都市の発展とはどうすればよいのか、という課題を考えるための環境が整っていると言えます。都心過ぎて住人がいなかったり、地方で都心のことが見えなかったり、という環境と比較すると、都市大の立地は非常に適していると思います。大学の横に小川も流れていてカルガモの親子が泳いでいたり、すぐそばには多摩川の河川敷もあります。体育でも使うグラウンドもすぐそばにあり、自然環境も良好です。

岩尾

本学は、東急グループの大学ということもあり、東急沿線というのも魅力ですよね。楽天本社もある二子玉川、おしゃれな自由ヶ丘、発展著しい武蔵小杉へは、電車やバスで15分圏内ですし、歩いてすぐの場所に多摩川、等々力渓谷、田園調布などがあり、学ぶこと、住むこともベストな環境ですね。都会の一人暮らしでも安心です。

澤野

都内23区にありながら、他の大学のようなビルキャンパスではなく、広い平坦な土地に個性的な建物がある、居心地が良いキャンパスなのが魅力と思います。教室や図書館、学食などの移動もエレベータ待ちなどのストレスもなく、適度な広さと平坦なキャンパスであるため、どこへ行くのもスムーズで自由に歩き回って行き来ができるのは、便利で楽ちんだし、ちょっとした息抜きにもなりますね。

鈴木

よく学生からも「ビルキャンパスは近代的でカッコいいけど、都市大のようなキャンパスの方が、便利で快適で大学って感じがして好きです」と聞きます。あと、他学科の学生や教員ともキャンパス内を移動する際に顔を合わせるので研究の事、生活の事、ちょっとした世間話など学科・教員・学生の垣根を越えたつながりができます。

岩尾

他大の先生からも、先生間や先生と学生の距離感が近く、みんな仲がいいねと言われます。

ところで、今度、電気電子通信工学科に進化しますね。

高校生にとって、理系の科目を勉強して仕事に活かしたい!と考えている人は多いと思います。しかし、その先にどのような就職の選択肢があるかを理解できている人は少ないかもしれませんね。今回、電気電子通信工学科となることで、幅広い分野の学問を学ぶことができますので、在学中に自分に合った学問を見つけることができ、それにより将来の目標を築くことができると思います。学生と多様な業種をつなぐことができることも、当学科の魅力ではないでしょうか。

岩尾

元気があれば、何でもできる。電気があれば、何でもできる!ですね。電気は、現代社会のすべての技術の核となる学問ですから、すべての学びが必要となります。数学、物理、化学、電気、機械、建築、土木、そして、英語、社会、法律、経済、経営など、幅広く学ばなければなりません。逆に言うと、これだけ幅広い知識や教養を学ぶわけですから、あらゆる分野に適応が可能となり、自分の可能性が広がります。だから、就職が圧倒的に良いわけですね。
そして、当学科は、今回、電気関係学科としては、日本最大級の150名の定員となり、かつ、電気×電子×通信と幅広く学ぶ学科となります。まさに、挑戦する環境が整っており、自分の可能性を広げる学科だと思います。
これからの社会は、Society 5.0* という時代が目前に迫ってきています。このような未来社会の構築のため、私たちの学科は、つながる時代には、「つなげる人」が要る、というキャッチフレーズの下、学生を成長させていく取り組みを強化しようとしています。

平野

高校生だと、「夢」とか「やりたいこと」とか、すぐに決めるのが難しいと思います。でも、私たち、電気電子通信工学科は、あらゆることを総合的に学べる学科であり、大学に入学した後に、学生の将来の可能性を広げるカリキュラムになっているわけですね。

岩尾

すべては学生の成長のためにという理念が私たち電気電子通信工学科にはあります。常に学生のためを第1に考え、熱意をもって教育研究をしています。本学は、学生が「学びたい!」という熱意の下で誕生した大学です。そして、「電気」工学科は、1929年の本学設立当初から設置されている、東京都市大学を代表とする学科です。 当時の学生の意欲は「公正」「自由」「自治」の旗の下で現在でも受け継がれていますよね。だから学生が自ら主体的に考え行動していますし、そんな雰囲気の下で成長しているから、社会からの評判も良く、就職、そして、就職してからも、活き活きと活躍しているのだと思います。ぜひ、みなさんに、入学していただき、当学科で成長していただきたいですね。