私は電気工学専攻を卒業の後、旭化成エレクトロニクス(株)に入社し、現在までに磁気センサの開発業務に携わってきました。旭化成がセンサ?と思われる方もいるかもしれませんが実は今あなたが使っているPC、音楽プレイヤー、デジタルカメラ、携帯ゲーム機、スマートフォン等には、GPS機能等の実現のため、旭化成のセンサが数多く使われ、高いシェアをもっています。
私の仕事は上記のセンサの研究・開発業務ですが、こういったモノづくりには、予想通りにいかないことやその原因がつかめない事が多々あります。私はその度に、「原理・原則に立ち返る」という事を意識しています。これは学生時代の実験考察や卒業研究を通じて身につけた手法です。得られた結果に対し、原理・原則に基づいて現象を考察することで今までわからなかった現象の解明・理解に役立てています。
これからエンジニアになる方はさらに幅広い専門知識も必要になります。例えば、私の携わっている磁気センサであれば、その根本は半導体であるため半導体工学や電子物性の知識が欠かせません。また、そのセンサをどのように使用するかに関しては、電気回路・電子回路の知識が必要であり、さらにはセンサ信号を増幅したり処理する信号処理の知識も必要となります。あげていくとキリがありませんが、一つの分野だけでなく、様々な分野を横断的に理解している技術者が今後ますます求められます。
電気電子工学科では、このような幅広い知識をすべて身に付けることができます。(詳細は学科カリキュラムを参照下さい。)是非この学科で幅広い専門知識を身につけて欲しいと思います。
