研究室の特色
- 信頼できる通信ネットワークを実現する方法の研究
- 安心・安全な社会の実現
- 専門性を身に付け,かつ,専門の枠を超えることを目指す
メンバー
准教授 | 林 正博 |
---|---|
院生 | 男子7名 |
学部生 | 男子12名,女子1名 |
研究内容
通信ネットワークの信頼性の研究とは,呼びルートや予備機の設置など,導入する信頼性対策の効果とコストの間で適切なバランスを取る方法論を確立することです.鍵となるのは,信頼性を一定の尺度で数値化することです.数値で表すことができれば,各信頼性対策の優劣が明確に分かるからです.従って,まず,どのような尺度を導入するかが研究の柱となります.続いて,各種信頼性対策の効果を数値化する実際的手順の研究を行ないます.さらに,これらの研究を踏まえて,現実の信頼性対策を比較検討し,効果的な信頼性対策を明らかにする研究を行います.
社会との接点
通信ネットワークの拡大・発展により,我々の生活は格段に快適になりました.しかし,このように通信ネットワークによる便利さが浸透することは,同時に,私たちが通信ネットワークに深く依存することを意味します.このような依存が常態化すれば,故障によって通信が利用できなくなったとき,我々の生活は大きなダメージを受けます.本研究室の研究は,故障発生によるダメージを小さくする合理的な方法を確立し,安心・安全な社会の実現に貢献します.
研究室の横顔
信頼性は,通信のあらゆる面と結びついています.部品には部品の信頼性があります.装置には装置の信頼性があります.ネットワークの形態は信頼性で決まります.信頼性は社会の在り方と密接に関わっています.信頼性から様々な世界が見えてきます.これを踏まえ,本研究室は「通信ネットワークの信頼性」という専門分野を掘り下げることに重点を置きながらも,同時にその枠を超え,広い視点で物事を考えられる人材を育成します.また,本研究室は始まったばかりの研究室です.自ら研究室を作る気概を持つ人が集まることを期待します.
主な卒業研究テーマ
- 通信ネットワークの信頼性評価尺度の研究
- 故障頻度に関する研究
- 長時間故障発生に関する研究
- 有限観測時間の下で故障発生に関する研究
- カスケード故障の研究
- 信頼性の観点からの通信ネットワーク分割問題の研究
- 通信ネットワーク信頼性自動最適化の研究
- 大規模災害時の復旧戦略の研究
- 故障発生実態調査の研究
- 故障発生の社会的影響の研究
主な就職先
(院生含む)Yahoo!,協和エクシオ,日立INSソフトウェア,インフォテック など